利尻山

★高齢者の仏教    「ダンマパダ(真理のことば)」

■・ダンマパダとは

・『ダンマパダ』はパーリ語の経典に書かれている古いお経です。
・423の詩節の言葉が、第1章~26章に書かれていて番号が振られている。

・詩節とは、詩の形式で歌うように書いている。
・漢訳は『法句経』と言うが、日本仏教では上座部仏教の経典とされ長い間研究されてこなかった。
 『法句経』(ほっくぎょう)

・このお経は、釈迦入滅後、弟子達たちが釈迦の言葉を選び分類し記録したお経です。
・日本では、大正時代に翻訳されてから多くの人に読まれている。

・19世紀以降、各国で翻訳され仏典としては、世界中で一番読まれている仏教経典です。

ダンマパダの構成

・釈迦の言葉

1 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。
 もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。
 車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。

2 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。
 もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。
 影がそのからだから離れないように。

39 心が煩悩に汚されることなく、おもいが乱れることなく、善悪のはからいを捨てて、目ざめている人には、何も恐れることが無い。

60 眠れない人には夜は長く、疲れた人には一里の道は遠い。正しい真理を知らない愚かな者どもには、生死の道のりは長い。

62 「わたしには子がある。わたしには財がある」と思って愚かな者は悩む。しかしすでに自己が自分のものではない。ましてどうして子が自分のものであろうか。どうして財が自分のものであろうか。

78 悪い友と交わるな。卑しい人と交わるな。善い友と交われ。尊い人と交われ。

109 つねに敬礼を守り、年長者を敬う人には、四種のことがらが増大する。
  すなわち、寿命と美しさと楽しみと力とである。

131 生きとし生ける者は幸せをもとめている。もしも暴力によって生きものを害するならば、その人は自分の幸せをもとめていても、死後には幸せが得られない。

■『ダンマパダ』423の詩節全文。 宝彩有菜のダンマパダ解説サイトへ


宝彩有菜のダンマパダ解説

    
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